エブリバデイ、リバプールにレッツゴーだ!

今日テレビを観ていたらリバプールでの全英オープンゴルフをやっていた。
リバプールはゴルフでも有名だったのかな?

僕がリバプールに行ったのはもう10年以上前だが、昨日のことのようにいろいろ鮮明に覚えている。
着いた日は日曜日。だが市内がこんなに寂れているとは思わなかった。日曜日はお店が休みなのは分かっていたが、街全体が暗〜い。空家も多いし、一見してホームレスと分かる人ばかり目立った。するとひとりの青年が僕のところにやって来て「小銭でいいので恵んでくれないか?」と言う。当時イギリスの経済状態は良くはなかったがショックだった。リバプールといえばかつてアイルランドとの玄関口で、大英帝国大航海時代産業革命を支えた港町。憧れのビートルズの故郷なのに。5月なのに底寒く、マンガでいうと「ひゅ〜」ってオノマトペが書いてありそうなところだ。
だが、この町の現在の資源としては何といっても「ビートルズ」という観光資源に尽きる。あちこちに「ビートルズ」の文字が見え、ちっとも似ていない銅像みたいなのがあちこちにあったりする。ようするに「町起こし」なのです。
で、http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060630
に書いたリアル『マジカルミステリーツアー』のビートルズ関連バス観光ツアーの話である。
ところどころ名所で降りて記念撮影などしながらの2時間ほどのツアーなのだが、
ガイドのおじさん、凄い早口であちこちをセンス抜群のジョークを交えながら説明してくれる。
僕は英語が得意ではないのであまり理解できなくてくやしいのだが、まあ、相当のマニアも納得する濃い内容だ。
メンバーが通っていた学校や生家はもちろん、キャバーンクラブがあったところ、ブライアン・エプスタインのレコード屋、ペニーレインやストロベリーフィールズなどは必須だろうが、その他がやたら細かい。
曰く「ジョンの親が通っていたパブ」「スチュアート・サトクリフがベースを買った店」などなど。
ガイド本を片手に生家などを歩き回っているビートルズファンも多いのだが、まあ効率よく名所を回るのにはこのバスは便利だし、何しろあのバスそっくりのデザインで楽しいし、マニアックな話も聞けるのでこのツアーはお勧めですね。(まだあるのかな?帰りにオリジナルポスターをくれた。)
マジカル・ミステリー・ツアー [DVD]


で面白かった話がひとつ。
ポール・マッカートニーの生家でのこと。
メンバーの生家は今も郊外の住宅地にそのまま残っているが、当然今はまったく無関係の人が普通に住んでいる。そこに突然観光ツアーがドヤドヤとやって来たりひっきりなしに世界中のビートルマニアが訪れ、家の写真を撮ったりするわけだが、現在の住人たちは別に嫌がるわけでもなく普段通りにしている。時々記念撮影に一緒に収まったり、質問に答えたりするくらいで慣れたもんだ。日本だと屋台が出て「ビートルズ饅頭」とか「マッカートニー・キーホルダー」とか売っていそうだがそんなこともない。
そんなある日、ポ−ル本人が何年かぶりでリバプールに里帰りしたことがあった。彼はお忍びで懐かしい生家を訪れた。すると、その生家の近所で遊んでいた小さな女の子がポール本人にこう言ったそうである。「あのね、おじちゃん。このうちに昔住んでいたポール・マッカートニーさんはね、もうずっと前に引っ越しちゃったんだって。だから今ここに来ても会えないのよ」
かわいくない?
さあ皆さん、翻訳機を持ってリバプールにレッツゴーだ!そしてリバプール市を応援しよう!
リバプール・オラトリオ DVD
(この時かな?リバプールに来たのは)


ビートルズ心の旅―リバプール、ロンドン--運命の糸を探る
予備知識はこれで。