ギターコレクターになりたいよ¥¥
ロボットギターのレスポール
本当に音はどんなんだろうか?
やはり機械を埋め込んだりした分、本体やネックの木材を削るはずなんで微妙に音は違うんだろう。ギブソンのレスポールには昔「レコーディング」という器種があって、ローインピーダンスのピックアップにイコライザーやフェイズスイッチなどいろいろ組み込まれた高いギターだった。が、使っている人を見たこともこれがあの音だというのを聴いたことがなかった。ジャズのジャンルで使われたのかな。
日本のローランドはグレコと共同で80年代にはシンセを本体に組み込んだレスポールタイプのギターシンセサイザーを開発していて、この系統は現在もキング・クリムゾンのロバート・フリップ先生が愛用している。確か凄く重かったような話を聞いたことがある。ただ、使い道が他のロックとはずいぶん違うのであまり参考にはならないが。
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Windows Vistaの起動音もフリップ先生の作
ギタリストならギターにこだわるのは当たり前だが、機能よりも「音」にこだわるのが普通だろう。もし、ロボットギターがレスポール本来の音を損ねてしまっていたら本末転倒な話だからあまり売れないと思う。まあ、ギブソンのことだから自信はあるのだろうが。
ギターにこだわるという話だが、日本人はギターにもの凄いこだわる民族のようで、世界的に有名な名器はほとんどが日本に(それも東京と大阪)集中しているという。僕もつい最近、ある中古楽器屋にふらりと行ったのだが、信じられないことに59年製のレスポールスタンダードがガラスケースに収まって売っていた。値段はASK!だったが、おそらくポルシェ一台分くらいはすると思われる。そんなのが簡単に見れるのが凄い。昔ロンドンの楽器屋に3軒ほど行ったが、ビンテージギターなど一本もなかった(いや、バーンズの珍品があったっけ)。日本人は、ギターを弾くというよりはコレクションして眺めたいという傾向が外国に比べて強いと思うのだ。
日本の有名なコレクターといえば…
何年か前、あのバスクリンのツムラで特別背任罪に問われて社長の座を追われた津村昭という人がいたが、僕はあの事件で真っ先に懸念したのは、津村さんが持っていたギターはどうなるのだろう?ということだった。
津村氏は世界的に有名なギターのコレクターで、レスポールやセミアコの素晴らしいものを多数保有していた。マンドリンやバンジョー、ウクレレなども彼しか持っていない逸品が何本もあった。伊豆かどこかに専用の別荘があって、温度湿度を年中一定にしたケースの中に陳列されていた。これはツムラコレクションと称し、写真集が出版されていたほどだった。世界中のギターマニアの垂涎の的だったこのギターたち、どこかに行ってしまうのだろうか?と心配になったのであります。
あと、『学生街の喫茶店』のガロという3人組のグループがあったが、2人のメインボーカルの影でギターを弾いていた日高富明という人がいたが、この人のコレクションがまた凄くて、こちらは確かフェンダー系が多かったと思うが、54年製のストラトなども何本も持っていた。70年代後半、東海楽器(トーカイ)がネジ1本まで完全コピーしたという触れ込みで製造販売したシリーズがあったが、この時日高氏のギターを借りて分析したというのが宣伝文句になっていたほどだ。しかし何年か前に日高氏は自殺してしまった。その時も僕は真っ先にああ、あのギターはどうなるっ?ってマジに心配した。心配したところで僕の手元に来るわけではないんだが。
『地球はメリー・ゴーランド』は名曲だった。
今有名なのは世良正則さんと野村義男のヨッちゃんでしょうかね。
逆にブランドやビンテージものなんぞほとんど興味なかったようなのは、今年亡くなった成毛滋で、国産メーカーのグレコがスポンサーだったこともあるのかもしれないが、ずっとグレコを主に使用していた。国産コピーモデルのストラトキャスターを「嘘ラトキャスター」、リッケンバッカーを「一見バッカー」などと称して、むしろ面白がって使って実際いい音を出してましたね。「弘法筆を選ばず」って言葉を思い出しました。
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20070412
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グレコはオリジナルにも名作ギターがたくさんあった。
確かに美しいギターや珍品ギターについては写真集とかムック本などがいっぱい出てまして、この手の出版物の多さも日本だけなんだと思う。で、僕もつい買っちゃうんだよなあ。本物が買えないからねえ。