ディランの頭のなかの半分は「家」
ちょっと前になるがボブ・ディランが脚本を書いて出演もした『ボブ・ディランの頭のなか』
http://www.xanadeux.co.jp/atamanonaka/
という映画があった。実はストーリーも演出もアレでよほどのファンでないときつい内容だったが、ディランに憧れていた俳優陣がこぞって出演していてキャスティングだけはなかなか豪華だった。
ジェシカ・ラング、ジェフ・ブリッジス、ペネロペ・クルス、ジョン・グッドマン、ルーク・ウィルソン、エド・ハリス、クリスチャン・スレーター、ミッキーローク、アンジェラ・バセット、ブルース・ダーン、ヴァル・キルマー、チーチ・マリンら。カメオ出演もあるけど、皆主役級の俳優!おそらくギャラの相場など無視して喜んで出たのだろう。
というわけで今流行りの「脳内メーカー」でボブ・ディランの頭の中を見たのが右上の写真。「ボブ・ディラン」ってカタカナで入れたんだが、う〜ん。「悪」が半分というのは?でも「ノー・ディレクション・ホーム」というあの歌詞で知られる彼の頭の中に「家」が半分というのは何となく納得ですね。
マーティン・スコセッシが監督した『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』というドキュメンタリー映画も公開されたが、こちらはジョーン・バエズやアル・クーパーといったディランゆかりの人が実際にインタビューに答えていて、こちらの方がファンには面白かったと思う。
公式サイト
http://www.imageforum.co.jp/dylan/
で、僕はだいぶ前にミュージシャンの伝記映画の話を書いたが、
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060710
ようやくボブ・ディランの伝記映画ができて話題になっているようだ。『アイム・ノット・ゼア』というタイトルだ。今年のべネチア国際映画祭で『審査員特別賞』を受賞し、現在予告編が公開されている。もちろん以下の自伝を基にしているが、かなり大胆な脚色と斬新な演出のようだ。
ボブ・ディラン自伝
この映画では何と6人の俳優がディランを演じているのだ!
『おしん』みたいに成長につれ小林綾子→田中裕子→乙羽信子と変わっていくというものではない(何ちゅう例え。若者にはわかるまいに)。変化と波乱に満ちた彼の人生のなぞるようにしてそれぞれの役者がそれぞれのディランを時代や舞台を変えて演じている。その顔ぶれは以下。
クリスチャン・ベール『太陽の帝国』の子役で『バットマン ビギンズ』に出てた。
http://www.yunioshi.com/ww2.html#Anchor300131
ヒース・レジャー『ブロークバック・マウンテン』の主役。
リチャード・ギア
いわずと知れた大物スター。
http://www.yunioshi.com/starsinjapan.html#Anchor184312
ケイト・ブランシェット『エリザベス』の女優。見目麗しい女性がディラン役??
マーカス・カール・フランクリン(黒人の子役)
ベン・ウィショー
彼は『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』ではキース・リチャーズ役をやっていた。えっ?ボブ・ディラン=キース・リチャーズですか?。
ということでこの映画では外見は大きな要素ではないということですね。まあかえって興味津々になってしまいましたね。ディランはまだご存命なわけだからそんなに変なことはできないと思うけど、期待しまくりです。日本での公開はまだ不明のようですが、切に希望します!
I'M NOT THERE - Trailer
ちなみにサントラは人気ミュージシャンによるディランの名曲のカバー集になっていて、こちらはこちらで抜群の出来!買いですね。
エディ・ヴェダー(パール・ジャム)、ソニック・ユース、スティーヴン・マルクマス(元ペイヴメント)、トム・ヴァーレイン(テレヴィジョン)、シャルロット・ゲンスブール、ジャック・ジョンソン、ヨ・ラ・テンゴ、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ、キャット・パワー、キャレキシコ、ロス・ロボスなどが参加。
で、『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060903
はDVDが出ていましたね。
こちらは自伝ではないが『ブライアンジョーンズ 孤独な反逆者の肖像』
という彼の人生を赤裸々に綴ったものだが、本当に「酒・ドラッグ・女・音楽」だけの人生という感じだね。こちらも「脳内メーカー」を試したら頭の中は「H」で充満していて、ど真ん中に一個だけ「脱」になっていた。これは大当たり!ですね!ということは僕の頭の中も当たっていたのか!?ううう…。
興味のある方はこちらでお試しあれ。
http://maker.usoko.net/nounai/