ギター道を究めるために弾くべし弾くべし。

http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060610
で話をしましたが映画『クロスロード』で「悪魔のギタリスト」役スティーブ・ヴァイが弾いたのはパガニーニの曲だった。
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060611
でもちょっと触れましたが。)
パガニーニは「バイオリンの鬼神」と呼ばれた19世紀イタリアのバイオリニストで作曲家。彼のテクニックが、「悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れた」と噂されたことに由来する。そう、「クロスロード」伝説そっくりなのだ。彼はバイオリンの超絶技巧を駆使した数々の難曲で有名だが、ギタリストだった彼女のためにギターの曲もたくさん書き残している。それも難曲揃いで、テクニックを磨くための超絶練習曲が多く、今なおクラシックのギタリストを苦しませている。
パガニーニ:カプリース作品1(全曲)
(こちらはバイオリンだが、全部聴くと体重が5キロくらい減るかもしれない)
で。
キング・クリムゾンのギタリスト、ロバート・フリップは13才〜15才ころ音楽学校に通い、ここで音楽理論とギターテクニックを身につけた。ここはイギリス南部の、ちょい腕に覚えのあるギター少年達が集まる専門学校だったそうだが、同級生の中には後にクリムゾンのベーシスト兼ボーカルとしてフリップに誘われることになるグレッグ・レイクもいた。そのレイクだって物凄いテクニシャンだが、彼は当時を振り返って、「当時ギター教室で誰も弾けなかったパガニーニの難曲をただひとり弾けたのがフリップだった」(フリップは成績ダントツ)と証言している。
ロックギタリストというとブルースの(ペンタトニックスケール)をどうしても主に使ってしまい、それは指癖となってしまうとなかなか矯正は難しいし、いつも同じような曲で同じようなギターソロばかりでマンネリ(ワンパターン)になってしまう。だが、やはりクラシックを基礎としてやっていたフリップのようなギタリストには変な指癖がなく、かなり自由な発想で曲作り演奏ができると思う。
フリップやレイクの他、スティーブ・ハウやアンディ・サマーズのようなギタリストは「グワシっ」って感じの指使いの曲を作り、平気で弾いている。この人たちのギターをコピーは本当に大変だよ。でもロックギタリストを目指す人は絶対やるべきだね。ちなみに”ギター道を究めた”とも思えるフリップ先生は「今でも最低一日6時間はギターを弾いている」とどこかのインタビューに答えていた。もちろんオフの日もである。ギターの天才、プロ中のプロがこれじゃ、誰も追い付かないよねえ。全く頭が下がります…。
太陽と戦慄(紙ジャケット仕様)
(「土曜日の本」のギターコピーは厄介だ)

展覧会の絵(K2HD紙ジャケット仕様)
ほのぼのレイクだって負けないぞ。「賢人」は厄介だ)

シンクロニシティー
(「見つめていたい」は簡単そうだけど。ううう人指し指がきつう〜。こういうのが一番やなんだよなあ。でも修行だと思えば…)