フレディとジェイソンが戦場にいたら無敵だが。

http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060729
飛べ!フェニックス』の事をちょこっと書いたら同じロバート・アルドリッチ監督の 『特攻大作戦』という映画があるのを思い出した。
面白いんだこれがまた。
特攻大作戦 [DVD]


第二次世界大戦が舞台。ナチスドイツの要塞?(ナチス高官や接待の女たちが集まる保養施設)を攻略するためにアメリカ軍で極秘作戦が企てられる。少数精鋭部隊が要塞に忍び込み、内側から潰そうというのだ。ところがあまりに危険な任務のため誰もやりたがらない。軍は仕方がないので全米から最低最悪の男たちを集めて、この任務に就かせることにした。彼らは刑務所で死刑を待っていた凶悪犯ばかりで強盗・殺人・強姦などを繰り返した札付きの奴らだ。これが12人。原題の『The Dirty Dozen』というわけだ。
早速リー・マービン扮する部隊長が彼らに特訓を施す。が彼らが素直に言うことを聞くわけがない。ニタニタへらへら笑うだけで何もしない奴、喧嘩始める奴、逃げようとする奴。統率も規則もあったもんじゃない。だがこの作戦が成功したら罪が減じられると聞いて奴らは本気になった。戦場で死ぬかもしれないがこのままでもどうせ死刑になる。なら生き延びる可能性に賭けようと。そして彼らは猛特訓の末立派な戦士になっていく。仲間や隊長との間に信頼や友情も芽生えチームワークも築かれる。そしていよいよ戦地に!もともと人殺しが大好きなプロばかりなので戦場ではまるで水を得た魚のように敵を倒していくのだが…。

どうですか?とんでもない話でしょ?でも観たくなるでしょ?

凶悪犯たちを演じるのがチャールズ・ブロンソンドナルド・サザーランドテリー・サバラスジョン・カサヴェテスといった、アメリカ映画史上抜群の曲者傍役俳優たち。これに軍人役でアーネスト・ボーグナインジョージ・ケネディロバート・ライアンが加わるのだからたまらない!
飛べ!フェニックス』もそうだがこの映画には女はほとんど登場しない。
こんなん今じゃ人権どうのこうので映画化実現できないんじゃないか?と思っていたらリメイクの予定があるそうだ。誰がこの12人を演じるのだろう?おそらく黒人俳優も入るだろうし、変に女もからむのだろうな。

因みに 『めぐり逢えたら』という映画の中で、2組の夫婦が集まって宴会している席で、妻たちは『めぐり逢い』という映画の話題で泣き、夫たちはこの『特攻大作戦』の名場面を思い出して泣いていた。両方観ている人は思わず「うんうん、あるある。」と納得する場面でした。というわけで、ぜひまとめてご覧ください。
全然違うタイプの映画ですけど。

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