がんばれ菊地凛子!
菊地凛子さん
http://www.yunioshi.com/japaneseinmovies.html#rinko
アカデミー賞取れなくて残念でしたね。
受賞を逃した瞬間「何じゃそれ!」って言って欲しかった。
アカデミー賞は派手なのでよく世界最高の映画賞などと言われるが、カンヌやベネチアと違って、アメリカ映画人による「功労賞」みたいな色合いが強い。
選考するのは約6000人といわれるアカデミー会員。彼らの名前は公表されていないが、製作者、監督、俳優ら基本的にアメリカで活躍する映画製作に関わる人たちがほとんどで、あとはかつてノミネートまたは受賞者とされている。
候補となる条件もロサンゼルスで有料で上映された映画に限る。
ようするに一般の観客の支持、映画評論家や映画専門のジャーナリストや劇場配給業者が選ぶ賞ではない。
ここが他の主な賞と違うところだ。無記名なので自分に入れる人がほとんどだろう。自分以外の専門分野では関わった映画に入れる。どんなにいい映画で感動したとしてもよそ様の映画には入れず、お世話になった人、知り合いに投票する。それは人情というもの。それでなければよほど彼または彼女の仕事に感銘したか、あるいは…。
かつてはこういう話もよくあった。
大物プロデューサー「(電話で)あ〜スティーブかね?」
あるスタッフ:スティーブ君「あ、お世話になっております!ボス」
大物プロデューサー「今度のアカデミー賞なんだけど作品賞は何に入れる?」
スティーブ君「えーとまだ決めてません」
大物プロデューサー「それはよかった。ワシの作った映画に一票入れてくれないかなあ」
スティーブ君「ええでもあれはあまり面白くはなかったし…」
大物プロデューサー「まあ、それはともかく入れてくれたら次の仕事なんだが…君を使おうかなあと思ってるんだが」
スティーブ君「入れます入れます入れます!」
だから当然永年アメリカの映画界に関わってさまざまな、しかも強固なコネを持っている人は有利になるだろう。あと誰からも好かれる好人物、誰からも尊敬される有能な人。そのほかはものすごい苦労をしてそれを克服して仕事している人。
思い当たる節もありませんか?実力第一主義とかいわれる世界ですが…。
さらに日本人にはピンと来ないかもしれませんが「人種」「学閥」「宗教」「政治」も絡む(コミュニティ)のでなかなか一筋縄(死後?)にはいかないようですね。
もちろん例外もたくさんあります。
いくらお世話になった人が活躍していても内容的にあまりひどければさすがに投票は控えるね。
それにしても
過去6回のノミネートで今回やっと監督賞をもらったマーティン・スコセッシ。
http://www.yunioshi.com/starsinjapan.html#Anchor372097
主演男優賞7回のノミネートでやっともらったポール・ニューマン。
過去のどの仕事もかなりすごいと思うのだがどうゆうわけだったのでしょうね?
アカデミー賞についてはこの本が易しく面白い。