幻惑されて??

レッド・ツェッペリン

昨日の復活ツェッペリンの話題だが今朝の朝日新聞の社会面にも載っていた。
「19年ぶり 幻惑されて」という見出しで写真付きだった。
『幻惑されて』が何のことかわからない人の方が多いのではないか?
だいたい、この復活ライブの報にはそぐわない気がするね。
きっと記事を書いた記者、ディスコグラフィをどこかで調べてアルバムの1枚目から適当にタイトル拾ったんでしょうね。
『祭典の日 Celebration day』の方がぴったりですよ。そう思いません?


スポーツ紙も各社取り上げているようだが、沢尻エリカが観に行っていることばかり大きく見出しになっている。沢尻なんか「別に」どーでもいい。
さてこのライブ、9,000枚のペアチケットに100万人の応募があり、違法転売を避けるため購入には身分証明書の提示が必要だったそうだ。それでもダフ屋から1,900万円で買った奴がいるそうな。
う〜ん。
ピーター・グラントに殴ってもらいたい(←わかってる人だけ笑ってください)。


僕ならもし今回日本公演が実現するなら1,000万円くらいで勘弁してやるっ(嘘)。
96年のペイジ&プラント日本公演でも十分堪能できたからね。前から20番目くらいの席だったのでお二人ともよく見えたし、付いてきた民族音楽家たちも想像以上に素晴らしい演奏で、一度で二度おいしいライブでした。


もっと古い話だが、高校生の時に映画館で見たレッド・ツェッペリン/狂熱のライブ』は本当に面白かった。
今の若い人たちには信じられないことかもしれないが、僕の若い頃は、洋楽のミュージシャンが動く姿を見るというのは、来日公演に行くか、テレビの放送を見るか、「フィルム・コンサート」なるものに行くかしかなかった。そんなに来日なんてしょっちゅう無いし、テレビだって洋楽には冷たいもんで、NHKの『ヤングミュージックショー』とか民放の深夜にちょこちょこやっている番組で偶然見るくらい(高校の時、デビッド・ボウイフランク・ザッパを初めて見たのはこういう番組だった)。フィルムコンサートは今でいうPVを16ミリフィルムに撮ったもので、よく大型レコード店舗や公会堂みたいなところで上映していた。音なんてカセットテープよりひどかった。

だから、ちゃんとした映画館でちゃんとした音楽映画を観ることは特別な楽しみだった(ビートルズくらいしかなかったが)。


『狂熱のライブ』は前からの評判を聞いていたし、レコードも聴いていたので相当意気込んで行ったもんだ。ところが映画館は新宿歌舞伎町の地球座で、ここは普段は洋物ポルノを上映している。そう、容赦なく次回上映作でポルノの予告編をやってくれて、「こりゃ眼福」といやがうえにも盛り上がった(18歳未満は普通観られん)。しかし、やっぱりポルノ館なので音に関しては最低でしたが。


まあ、全盛期のゼップはとにかく格好いいし、プラントやボーナムの家族と一緒のプライベート映像もあって雑誌の写真じゃわからない表情が出てて微笑ましく観られました(プラントの子はこの後に病死してしまう。ボーナムの子ジェイソンがドラムを叩くシーンもある。ボーナム本人はこの数年後に亡くなるのでそう思うと感慨深い)。

テルミンを操るペイジ、弓でレスポールを弾くボウイング奏法もこの映画で初めて観ました。
生でライブは観れなかったけど、ゼップの凄さは映画でも十分伝わって来ます。

http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20071211
今は本当に幸せですね。DVDでサラウンドで大画面で観れるのだから。
怒りまくり汚い言葉を連発するピーター・グラントも観られますよ。
あ、洋物ポルノの予告編はついてません。念のため。


いつも爺ですみません。
レッド・ツェッペリンIII
最近アコースティックがむやみに恋しくなった。本当に歳とったのかなあ。