今回は3つのテーマが一度に書けた奇跡の日記です。

この間ビックリすることがあった!

僕の「洋画・洋楽の中の変な日本・がんばる日本」には映画や音楽だけでなく日本について書かれた本も紹介しているところがあって、
http://www.yunioshi.com/whatsjapan2.html#books

先日から、先ごろ亡くなったアメリカの作家ノーマン・メイラー(Norman Mailer)について原稿を書こうと思っていろいろ調べていた。
ノーマン・メイラーはかつてベトナム中東戦争を厳しく批判をしており、現代アメリカ社会に大きな影響を与えた評論家・思想家・哲学者としても良く知られている。ベトナム反戦をテーマにした『夜の軍隊』、マリリン・モンローを書いた『マリリン』やアポロ計画についての『月にともる火』などあらゆる事象に興味を持って書いてピューリッツァー賞なども何回か受賞している。


『なぜわれわれは戦争をしているのか』
なぜわれわれは戦争をしているのか
最近の名著。


その彼の名を一躍高めたのが、1948年に出版された、今なお戦争小説の金字塔的作品と呼ばれる『裸者と死者』という小説である。彼は20代の頃、太平洋戦争のレイテ戦などに従軍し、終戦後はそのまま日本の千葉県銚子や福島の小名浜に駐留していた。帰国後若干25歳で書き上げたこの作品が大ベストセラーになった。この小説には銚子や日本の軍人についての描写もある。もちろん日本にいた頃の経験が活かされていたのだ。(映画化もされている)
アメリカ情報コレクション (講談社現代新書 (727))←にはノーマン・メイラーの項があります。


で、こんなことを書きながら、何となくサイモンとガーファンクル(以下S&G)のベスト盤をBGMに聴いていたら、ある曲のイントロで、S&Gにしてはメロディもハーモニーも他の曲とは趣が全然違う変な曲があったことを改めて思い出した。あ、これはこの間の「トンデモ曲について」の日記ネタになるな!と思ったら、その瞬間、歌詞にこのノーマン・メイラー」が登場している?じゃありませんか!

僕はあまり英語が得意でないので、この曲についてはこれまでほとんど歌詞を意識したことがなかった。それで空耳かな?と思って念のため
http://www.lyricsdomain.com/

で調べたら、間違いなくNorman Mailerだった。
この曲は『簡単で散漫な演説(A Simple Desultory Philippic)』という曲で、
他にもゾロゾロと有名人が登場している!

音楽関係では、
ローリング・ストーンズビートルズ
プロデューサーのフィル・スペクタールー・アドラー
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060623

レニー・ブルーススタンダップコメディアン
ボブ・ディランhttp://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20071030

ミック・ジャガー
アンディ・ウォーホル
最後にロイ・ハリー(レコーディング・エンジニアでポール・サイモンの親友)やアート・ガーファンクルまでが登場する。


きれいな韻を踏んだ歌詞なのだが、
名前にはNorman MaileredやBeatledのように-edが付いていて、これは「〜かぶれ」「〜派」ということになるらしい。
言葉遊びと、ポール・サイモンが好きな有名人と、
それと当時一世を風靡していたボブ・ディランの歌い方をリスペクト(パロディに近い?)して作ったもののようですね。途中ハーモニカも入るし。
だからメロディよりも歌詞を重視した遊びに近い曲という感じなのですね。
エレキギターは今じゃあまり聴かれない強烈なファズがかかってます。
これまでそれほど好きでなかったのですが聞き込んでみると味があっていいですね。
とはいえ、1曲だけだから良いのであって、アルバム全部こんな曲だったら絶対売れないでしょう。
オリジナルアルバムは以下です。
あの名曲『スカボロー・フェア/詠唱』が入った3rdアルバム
『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』
パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム(紙ジャケット仕様)


というわけで何と今回は驚くことにこれまでのテーマだった、
アルバムの中の変てこ曲
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20071113


ミュージシャンが歌ったミュージシャンの歌
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20070715


シンクロニシティ
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20071102


が、いっぺんに書けてしまった…。
ノーマン・メイラー”という歌詞が聞こえて来た偶然にはひさびさ鳥肌もんでした…。
何か他にも良いことあるといいなあ。


最後に。
ミュージシャンが歌ったミュージシャンの歌、
松任谷由実にもう一曲。アルバム『昨晩お会いしましょう』に
『グレイス・スリックの肖像』という曲がありましたね!
グレイス・スリックジェファーソン・エアプレインのボーカリストで、
70年代初期のロックアイドルでした。さすがユーミン
昨晩お会いしましょう