いつみても波瀾万丈「エリック・クラプトン」様の巻

エリック・クラプトンがかつて住んでいた屋敷はジョン・レノンほどではないが、
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060618
ハートウッド・エッジというこれも大邸宅で、1969年、24才の時に4万ポンド(当時3千700万くらいか)で購入した。敷地が16エーカー(1.38東京ドーム)で展望台もあったという、元貴族の屋敷である。
だが、ここに住むようになって間もなく、彼はドラッグとアルコール漬けになり、およそ3年間廃人のような暮らしをしていた。アリスという若い恋人がいたのだが、クラプトンは御存じのようにジョージの奥さんに岡惚れ(死語?)してしまっていて、またジミヘンやオールマンら親友の死にショックを受け、精神的にも肉体的にもヘロヘロだった。自暴自棄のような状態で有象無象(死語?)の友人たちを招いてパーティを開いては毎日酒を飲み、ギターを持つこともままならなかったという。アリスがある日郵便ポストを覗いたら数週間分の郵便が溜っていて、その中に数万ポンドの小切手もあったというエピソードもある。
「こんなことでは彼は本当に廃人になってしまう!」何とか彼を立ち直らせようと、アリスは父のハーレッチ卿(元駐米大使まで務めた貴族)の力を借り、ハーレッチ卿はチャリティを開くことを提案し、それを受けてクラプトンの親友のザ・フーピート・タウンゼントは仲間のミュージシャン(スティーブ・ウィンウッド、ロン・ウッドら)を集めて、半ば無理矢理クラプトンの復活コンサートをお膳立てした。
クラプトンは親友たち皆の心配や期待に応えるように何とか体勢を立ち直らせてそのコンサートに望んだ。
しかしそのコンサート当日、満員の観客(ジョージ・ハリスンエルトン・ジョン、ジミ−・ペイジら友人たちも大勢いた)が集まる会場に、当のクラプトンがなかなかやって来ない。開演5分前、ピート・タウンゼントは、会場の外に出て声に出して2回神様に祈ったそうだ「どうかエリックが開演前に来ますように!」。
その甲斐あって、クラプトンはぎりぎり(開演1分前!)にやって来た。
遅刻したのは、2年もずっと酒ばかり飲んでたので太ってしまいお気に入りの白のスーツが着れなくなってしまって、直していたからという情けない理由だった。
そうして始まったコンサート、いきなり『レイラ』で始まり、
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060708
ジミヘンの名曲『リトル・ウイング』
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060524
『クロスロード』など数々の代表作を演奏、アンコールも『レイラ』で終幕した。
最後、大喝采を浴びるクラプトンは親友タウンゼントに対し皆の前で礼を述べた。
このコンサートは歴史に残る名演『レインボーコンサート』として知られている。
レインボー・コンサート+8
ね、
結構感動ものなんだよなあ。 (実はちょっとミスってるところもあるのだがいいんだ、いいんだ。神様だから)
このタウンゼントとの友情、
アリスが、クラプトンのパティに対しての思いを察して身を引いた話
ジョージとのギター合戦(奥さん争奪戦)の話
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060626

ジミヘンのために左利き用ギターを購入したが偶然その日にジミヘンが亡くなった話
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060528

彼の生い立ちとか、息子さんが亡くなった話など悲劇。
そして後のグラミ−賞独占など栄光の数々…。
これこそ伝記映画のネタに最適ですね。
http://d.hatena.ne.jp/yunioshi/20060710
あ、クラプトン様はまだまだ現役なので「いつみても波瀾万丈」OKです!
でも誰がクラプトンやるんだろう?

おわび:
昨日の『ティナ』のアンジェラ・バセット、オスカーはノミネートまででした。お詫びして訂正します。アイク役のフィッシュバーンも主演男優賞ノミネートでしたのでまあいいでしょう。(なんで!?)

でクラプトン様におかれてはティナ・ターナーとも共演した名曲『ティアリング・アス・アパート』という曲があります。
オーガスト

で、以上のようなネタはここにあります。
エリック・クラプトン・ストーリー (ソニー・マガジンズ文庫)